第18回 結果発表
2020年3月期
奨励賞
編集担当付
きみと繋ぐわたしの話
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担当になってから2作目の投稿作品です。前作で課題と言われていた「絵」ですが、上達したと評判でした! 特に男の子がかっこよく描けていることと、動きのある絵に果敢に挑戦しているのが素晴らしかったです。お話の面では、主人公の成長を丁寧に描けているところが高評価を得ていました。エピソードの流れも整っていて、読みやすく仕上がっています。ただ、しっかりと整っていることと、面白さはまた違う部分になります。今回に関しては、道徳的で爽やかなお話ではありますが、少女マンガとしての旨味はが少なく、読者がドキドキワクワクするような展開が少なかったので、デビューには至らずという結果になりました。もっと主人公の悩みに共感&応援できるスポーツマンガとして成立させるか、恋愛的なドキドキを追加するか、作品のウリを意識していきたいですね。投稿時代のうちに、色々なジャンルを描いて、ONDAさんにしかない武器を一緒に見つけられたらと思います! 次作もよろしくお願いします!
奨励賞
編集担当付
恋を食む
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コミティアでご縁あって担当させていただきました。今回の作品は、それぞれのキャラをちゃんと立てつつ、お話をまとめるという課題に沿って作っていただき、クリアできました!男の子の造形にシャープさが欠けるのでもっとシュッとさせるといいと思います。主人公も、丁寧で可愛く描けてはいるのですが、今っぽさが足りず野暮ったい感じになっているので、絵の研究を欠かさないよう頑張ってほしいです。丁寧で繊細な背景や処理は少女漫画に向いていると思います。お話をまとめ、キャラを統一することが出来たので、次の課題は自分なりの武器を見つけていくことと思います。そのためには自分の興味を掻き立てるものを描くことです。自分が何にワクワクするか、何に情熱を感じるか、何に執着しているか、一番怖いものは?どんなことに価値を感じるか、自分の一生を左右した事件は何か?最も怒りを覚えるものは?そういった自分の感情に答えることができるのは自分しかいません。キャラクターとは感情です。そしてキャラが何をしたいと思って動くかが物語です。それを知ることが自分の武器を知ることに繋がります。頑張ってください。
あと一歩
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one step
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独特な間の取り方、余韻に惹かれ担当につきました。元々持ってらっしゃる武器は、今作でも存分に見受けられ好印象です。ただ、物語としてはほぼ未完に近いものでしたので、次回はもう少しボリュームがある物語が読めると嬉しいです!また、舞台設定がほぼ日本の高校といった雰囲気にも関わらず、登場人物が外国の方という点には違和感がありました。もし登場人物を外国の方にする場合は、取り上げた国の研究をした上で執筆をされるのが◎(例えば、アメリカの高校だとスクールカースト制など)。投稿者の皆さんも外国を舞台設定にする場合は、そこを意識するとリアリティがUPするので参考に!
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順不同
今回は金賞、銀賞の該当者がいませんでした。
担当N
コメント
去年、担当についてからの二作目です。奨励賞、今回のデビューと驚異的な成長に担当、感動です…!! 最初の投稿時で惹かれた現代的な絵の可愛さはそのままに、今回はユカさんの「好き」を題材として、本人も理解できるであろう感情(今回は「推しへの愛と好きな人への愛って一緒なの?違うの?」)を課題に描いてもらいました。前作のファンタジー寄りの作品よりも、作者自身が理解できる感情のため、グッと主人公の感情の掘り下げができるようになり、読者が共感できるものを描けたと思います。ただ、まだ改善の余地はおおいにあります。やはり意識をしないとシナリオ通りに漫画を起こしてしまい、感情が疎かになる面があるので、そこは注意を! 次回は「アプリで読まれる漫画って何か?」を模索しながら、読切、連載企画を立ち上げていきましょう!!